Apacheサーバの設定設定ファイル「httpd.conf」Apacheのインストールは完了しました。次に、Apacheの諸設定を行います。設定では、ドキュメントルートの変更などを行います。設定を変更するには、「Apache」フォルダ内の「conf」フォルダの中にある「httpd.conf」ファイルの記述を変更します。 このファイルは、「スタート」→「プログラム」→「Apache HTTP Server」→「Configure Apache Server」の中の「Edit the Apache httpd.conf Configuration File」をクリックしても開く事が出来ます。 なお、このページでは必要最小限の事しか書きませんので、詳しく知りたい場合はApacheのドキュメントをご覧下さい。 ドキュメントルートの変更
上のような感じで、ドキュメントルートの変更を行う事が出来ます。 なお、フォルダの区切り文字が「\(円マーク)」ではなく「/(スラッシュ)」である事に注意して下さい。Apacheの設定では、フォルダの区切り文字には、アドレスバーに入力するのと同じ様に「/(スラッシュ)」が使われます。
また、ドキュメントルートの最後に「/」を付けて、「 ちなみに、「ディレクティブ」とは、「ディレクトリ」ではなく「ディレクティブ」で、「命令」という意味です。 また、行の先頭に「#(シャープ)」を置くと、その行はコメントアウトされ無視されます。 更に、以下の個所も変更します。
これは、指定したディレクトリ内のディレクトリに関する設定をするところです。 ここでは仮に「C:/html/public_html」と設定しましたが、実際に公開するサーバが、例えば「/hodenasu/ndegasu/public_html」のようになっている場合は、これに合せて「C:/hodenasu/ndegasu/public_html」となるように構成して設定すると後々都合が良くなります。 モジュールの追加まず、「モジュール」とは、“着脱可能な部品”といったイメージのもので、モジュールを追加する事は、Apacheに様々な機能を付加するという事になります。Apacheはデフォルトで様々なモジュールを含んでおり、殆どモジュールで構成されているような感じです。PHPもその1つのモジュールであり、追加する事によって、PHPが使えるようになります。 ここから先は、PHPをインストールしてから設定するのが“筋”なのですが、ここで書いちゃいます。
この変更により、ApacheにPHPの機能を持たせる事が出来ます。が、実際にはまだPHPのモジュールをインストールしていないので、エラーになります。 上記の2つのディレクティブについては、Apacheを起動させた状態で「http://localhost/manual/mod/」にアクセスすると、モジュールに関するマニュアルがご覧になれます(オイ)。
これは、「httpd.conf」ファイルの597行目付近の「 ディレクトリインデックスの設定例えば、「http://www.shigeweb.jp/index.htm」というファイルがあった場合、「http://www.shigeweb.jp/」とアドレスバーに入力してアクセスしても見る事が出来ます。 これは、「index.htm」というファイルが「ディレクトリインデックス」として設定されているためです。ファイル名を省略してディレクトリ(フォルダ)にアクセスした場合、そのディレクトリの「ディレクトリインデックス」が開かれます。 デフォルトでは「index.html」のみがディレクトリインデックスとして設定されているので、PHPファイルがインデックス(最初に表示させたいページ)である場合、いちいちファイル名まで入力しないといけません。それでは不便なので、「index.php」などのファイルもディレクトリインデックスとして設定します。
スペースで区切って、複数指定できます。左側のもの程優先順位が高く、「index.htm」と「index.php」の2つのファイルがあった場合、「index.php」の方が表示されます。 PHPファイルをPHPファイルとして認識させるPHPスクリプトは、サーバがそのスクリプトが記述されたファイルがPHPファイルであると認識していないと、ソースがそのまんま送信してしまい、それが表示されてしまいます。 「index.php」という名前でサーバに置いても、サーバがそれをPHPファイルであると認識していなければ、「HTMLかなぁ?」と、HTMLとして送信してしまいます。ので、「ファイル名.php」というファイルをPHPファイルであると認識するように設定する必要があります。
この追記により、「ファイル名.php」と「ファイル名.inc」はPHPファイルとして認識されるようになります。 また、「ファイル名.phps」は、PHPソースコードファイルとして認識されるようになります。これがどういうことかというと、PHPファイルのファイル名を「ファイル名.phps」にし、それにアクセスすると、ソースコードが綺麗に色付けされて出力されるというものです。 ついでの設定1(CGIを使うための設定)PHPは、CGIとして使う事も出来ます。CGI版PHPを使いたかったり、Perlスクリプトを使いたい場合は、CGIが動作するように設定する必要があります。
これでCGIが機能するようになります。更に、以下の様に変更します。
この変更により、「ファイル名.cgi」と「ファイル名.pl」はCGIとして認識され処理されます。PHPファイルであっても、ファイル名は「ファイル名.cgi」もしくは「ファイル名.pl」です(CGI版の場合)。
ついでの設定2(アクセス制限)自分のパソコンで自分だけで使ってるのにアクセス制限もクソも無いように思えますが、ネットに繋がっている状態でApacheが起動していると、もう既に立派な自家サーバとして成立しており、外部からアクセス出来てしまいます。 試しに、「<?=$_SERVER["REMOTE_ADDR"]?>」と記述したファイルをサーバにアップして得られた自分のパソコンのIPアドレスを、ブラウザのアドレスバーに「http://IPアドレス」と入力してアクセスすると、「http://localhost(もしくは「http://127.0.0.1」)」と同じ様にアクセス出来ると思います。自分のパソコンのIPアドレスを特定されなければアクセスされる事はありませんが、どういった経緯でかは別としてアクセスされる可能性はあるわけで、制限しておいた方が安心です(ネットに繋がなきゃいいんですが)。
「127.0.0.1」からのアクセスのみを許可するという設定です。「127.0.0.1」は自分自身を指す特別なアドレスなので、これで自分以外はアクセス出来なくなります。多分(オイ)。 設定ファイルの確認設定が終ったら、誤りが無いかをチェックする必要があります。「スタート」→「プログラム」→「Apache HTTP Server」→「Configure Apache Server」の中の「Test Configuration」をクリックすると、「httpd.conf」の記述に誤りが無いかをチェックし、その結果をコンソール画面に出力します。 今回の設定では、ありもしないPHPモジュールをロードするように設定したため、エラーになります。 エラーが無ければ、Apacheサーバを再起動(起動済みなら)させます。 以上で、Apacheの設定の解説は終了です。次のページで、PHPのインストールと設定について解説します。 作成日:2004年06月02日 最終更新日:2004年11月17日
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